読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

TRICKSTER

病気がちで音楽好きののしりこの日常ブログなのかもしれない。

【SKY-HI】カタルシスのコンセプトアルバム感に逢いたい理由 【歌詞解釈は必要?】

今回はSKY-HIのアルバム「カタルシス」について書こうと思います。


前のSKY-HIの記事で「コンセプトアルバム感が私には感じられない。」と書いたり、Twitterでも言っている気がします。





そこら辺をぐいぐいっと攻めて行きたいと思います。







まず、コンセプトアルバムというものはと言いますと、意味を調べてみました。


コンセプト・アルバム [concept album]
あるテーマを与え、それに沿って曲を展開させたアルバム。プログレッシヴ・ロックに多く見られた。、ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」、EL&Pの「タルカス」などが代表だ。
また、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」やザ・フーの「四重人格」もコンセプト・アルバムの形になっている。

引用元:weblio辞書 コンセプト・アルバムとは - 音楽用語 Weblio辞書





コンセントアルバムというのは日高くんの言うとおり、あるテーマを与え、それに沿って曲を展開させたアルバム。
日高くんも今回のカタルシスのコンセプトアルバムのことをこう言っております。


SKY-HI:そうですね。ちゃんとテーマ性のあるアルバムを作りたかったという思いが一番デカかったですね。できた曲をただ並べただけのアルバムには絶対したくなくて。それこそヒップホップに特化した話だったら、ミックステープの文化もあるし、ノリでバーッと作った曲が30曲くらいあって、それを何ヶ月単位でリリースすることもできるんだけど、それとはある種真逆にあるアルバムというか。



SKY-HI:しっかりエンターテインしたうえでメッセージを渡せるアルバムだと思う。コンセプトアルバムとしての構成とかアルバム全体にダブルミーニング、トリプルミーニングを波及させる方法論はヒップホップから一番強い影響を受けてるのは確かですね。そのうえでオンリーワンなアルバムを作れたという自信があって。ヒップホップ的でもあると思うけど、考え方によってはロック的でもあり、ポップ的なアルバムだと思う。

引用元: 
SKY-HIが明かす、エンターテインメントの強度を追求する理由「階段をおりたところに真のポップミュージックはない!」|Real Sound|リアルサウンド Real Sound  (2016-02-01)



テーマ性のアルバム、ただ並べただけのアルバムにしたくないコンセプトアルバムを作ったと本人はこのインタビュー以外でも結構答えております。


こうSKY-HIは「メッセージ性のあるコンセプトアルバム」と答えていますが、私にはコンセプトアルバム感が全く感じない。
ただ並べているようなアルバムにしか聴こえないです。サウンドしか聴かないと。



たしかにカタルシスは音楽的にバラエティー豊富なのはわかりますが。
(バラエティー豊富なのもそろそろ引き出しがなくなっている気がする。同じようになってきるような?)




これがSKY-HIの歌詞解釈を聴けば少しはわかるのだと思いますけど。
いや、サウンドだけでもうコンセプトアルバム感を出さないと私的にはコンセプトアルバムとは呼べない。


そしたら、ただのフルアルバムです。
(私はコンセプトアルバム感がないフルアルバムも大好きですが、あえて悪い意味でここでは書かせていただきます。)








歌詞カードを重視してしっかりと見る方はどのくらいいるのでしょうか?


これは歌詞重視の方とサウンド重視の方で分かれる話です。

あるいは両方…というかアーティストによって聴き方を変える方もいますし。
ただ、私みたいなほとんど歌詞カードを見ない人にも少しはコンセプトアルバム感を出して欲しいとSKY-HIに言いたい。






例えば、この前に例としてだせていただいた坂本真綾さんのコンセプトアルバム「Driving in the silence」を出させていただきます。

Driving in the silence(初回限定盤)(DVD付)

Driving in the silence(初回限定盤)(DVD付)








アルバムの1曲目 Driving in the silence


「Driving in the silece」 Music Clip


アルバムの2曲目 Sayonara Santa


坂本真綾 / Sayonara Santa 【PV】




これを連続してMV(途中で終わってしまうますが)を聴くとわかると思いますが、サウンドだけでもコンセプトアルバム感が出ているのです。



このコンセプトアルバムは冬がテーマなアルバムなのですが、サウンドだけでも冬の感じを味わえる。
私的に「コンセプトアルバムと言ったらコレ!」という仕掛けがされていて、私はこのDriving in the silenceというアルバムはコンセプトアルバム感がとても感じられるもっともなコンセプトアルバムだなと思っています。



実際に他に日本のアーティストさんでコンセプトアルバムを作っている方がいると思いますが、聴き込んでいるアルバムだと坂本真綾さんが浮かんできます。





坂本真綾さんの「Driving in the silence」みたいにSKY-HIにもサウンド面でもコンセプトアルバム感を出してほしかった。
SKY-HIはアルバム制作にあたってこういうことを言っております。



最後にカタルシスを感じてもらうために、アルバム全体を通して人間の感情を誘導するように作る、という点を強く意識していて、メッセージやコンセプトに拘るからこそ、楽曲ごとに矛盾が起きないよう最大限に気を配ったし、だからこそ普通に聴いてたら自然と楽曲が誘う感情に添えるような作り方というか。時系列もちゃんと存在して、曲順通りに進んでいくんですよね



それが分からなくても楽しめる音楽的強度は担保しなきゃなって。こちら側の使ってるメタファーやギミック、レトリックが押し付けになったらエンターテインメントにならないし、理解が出来ない人は付いてこれないっていう作りのアルバムには絶対にしたくなかった。そういう敷居の上げ方はあんまり意味がないと思うから。もっと言うと、この曲に限らずレトリックやダブル/トリプル・ミーニングを多用する以上、意図した仕掛けが全て捉えられるなんてことはほとんどないし、逆に意図してない捉えられ方をされてどうこう言われて苦しむこともあるんだけど、その解釈を強制したり聴く人をこちらから選んだりするのはアートじゃないし、それは小説家も映画監督もみんなが味わう軋轢だから、どんな解釈も受け入れようと心に決めています。古文や和歌なんて、発表から何百年〜何千年と経ってもいまだに『これはこういう意図だ』『いや、こういう意味だ』とか繰り広げられてるわけだし、僕の場合は、そのおかげで“フリージア”みたいにメッセージを言い切ったときの浮かび上がり方も、強くしてると思う。あとは、生きてる間にステージの上で作品の力とメッセージの強さを証明し続けるだけっていうか


引用元:SKY-HI(後編:「カタルシス」全曲解説)|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク] Amebreak (2016-0129)



——今回のアルバム制作にあたり意識していたことは?


きく2つあります。まずはプレイリスト時代に対応しうる音像の幅広さ。自分にある振れ幅のいちばん左からいちばん右まで、みたいなことをちゃんと突き詰めて提示することがひとつ。もうひとつは、そうして音のバリエーションを求めると、ともすればコンピレーションのようになっちゃうから、そうならないように自分の主張/メッセージを頭から最後までしっかり通すこと。ヒップホップは特に近年、そういう意識が強いですよね。ケンドリック(・ラマー)だったり、ドクター・ドレーの『Compton』だったり。



——コンセプチュアルな作り方っていう。


その作り方をちゃんとやろうと思いました。こういうことを歌ったあとに、こういうことを歌って、これが来てとか。アルバムの前半で歌ったことが後半に繋がってくるとか。そういうのを押しつけがましくない程度に、説明臭くならない程度にしっかり作り込んで、聴いてるうちに感情が沸き立つようなちっちゃい爆弾みたいなものを詰め込んでいこうと。なので、去年くらいの段階で、映画みたいに脚本を作って、シーン撮りするみたいにアルバムを作っていきました。

引用元:SKY-HI|インタビュー・プレイリスト|MUSICSHELF MUSICSHELF (2016-01-22)





1つ目のインタビューでは、理解できない、敷居の高いアルバムにしたくないといいながら、意図してない解釈されると苦しむと言っていて、だけど受け入れるよとかもう矛盾が発生しているというか。解釈を強制させたくないといいながらも歌詞の解釈をインタビューサイトでベラベラ話して、サウンド面はあまり語っていないことが多くて。



2つ目のインタビューでは、頭から最後まで自分の主張やメッセージを入れるとか答えていたり、アルバムの前半を歌ったことが後半に繋がっていくとか押し付けがましくない程度に作りこんでいる…と歌詞について語っていますが、「サウンドは?サウンドは?」ってなりますよ。




インタビューサイトの引用を見る限りでは、やはり「歌詞を理解してほしい!そして、「歌詞で俺の考えを理解してくれ!」というある意味、歌詞を理解することへの強制への道へファンをいざなっているようにしか見えません。
こういうふうな自分の考えを理解してほしいから、歌詞の解釈の広めさせるアーティストは果たして先があるのでしょうかね?

少なくともSKY-HIというジャンルになりたいなら、サウンド重視の方も歌詞重視の方もちゃんとわかるようなアルバムを作れないと駄目な気がします。




今回のカタルシスというアルバムは、サウンド重視の人も歌詞を読まないとコンセプトアルバム感がわからないという敷居の高いアルバムにカタルシスはなっている。




たしかにカタルシスを曲順通りに聴くと、曲順に違和感はありませんよ。
ただ、これはただのフルアルバムでも行われていることで、AAAのアルバムなども曲順通りに聴いてもすんなりといけますよ。
コンセプトアルバムにはもっと曲順もそうですけど、サウンド面でもコンセプトアルバムを出さないとコンセプトアルバムだって理解してくれないと思います。


映画みたいな脚本とかそういうの意識している歌詞とかのアルバムなら、サウンド面もそちらを意識してください。



今回はSKY-HIのサウンド面のコンセプトアルバムを追い求めては追いかけられない、そんな人のアルバム「カタルシス」のコンセプトアルバム感についての記事でした。







カタルシス

カタルシス

Dream After Dream ~夢から醒めた夢~/逢いたい理由

Dream After Dream ~夢から醒めた夢~/逢いたい理由